中国、16省で1ヶ月の最低賃金が2000元以上

2023/10/21 08:30

中国人力資源・社会保障部は18日、中央政府直轄の各省・自治区・市の最低賃金基準(2023年10月1日時点)を発表。現在、1ヶ月の最低賃金が2000元(約4万959円)以上の省は全国に16省となった。

山東省政府は、このほど「省の最低賃金基準に関する通知」を公布し、山東省の経済社会の発展、従業員の賃金水準の伸びなどに応じて、人力資源・社会保障部の審査を経て、最低賃金基準の調整を決定。2023年9月1日より、北京市でも最低賃金が月額2320元(約4万7519円)から2420元(約4万9567円)へ増額。パートの時給は25.3元(約518.2円)から26.4元(約540.73円)、休日の時給は59元(約1208円)から62元(約1269円)へ調整された。

一方、最低賃金条例によれば、省、自治区、中央直轄市の行政区ごとに異なる最低賃金基準を設けることができる。 31省のうち、8省では1ヶ月と時給別の最低賃金基準が4段階に分けられ、17省では最低賃金基準が3段階に、1省では2段階に分かれており、残りの 5 省では 1 段階となっている。安徽省は3月1日から新しい最低賃金基準を実施し、2060元(約4万2190円)、1930元(約3万9528円)、1870元(約3万8299円)、1780元(約3万6456円)の4段階と設定された。

現在、上海、北京、広東省、浙江省、江蘇省、河北省、陝西省、天津市、山東省、四川省、重慶市、チベット自治区、安徽省、福建省、湖北省、河南省の計16省で最低賃金が月額2000元以上となっている。

(中国経済新聞)