ファーウェイ、決済システム子会社の社名変更について説明

2023/10/18 20:30

ファーウェイは、決済システムを手掛ける子会社の「訊聯智付」(Sharelink)を「花弁支付」に社名変更した。

公開資料によると、訊聯智付は2013年6月に設立され、2021年3月にファーウェイが同社の全株式を買収し、スマートフォンメーカーとしてシャオミに次ぐ2社目の決済業務許可証の取得を果たした。

訊聯智付の社名変更についてファーウェイは、「まず本質は、決済があらゆる場面での端末で行われるようにすべく、OS『ハーモニー(鴻蒙)』をベースにしたインフラ形成を急ぐため。そして新バージョンの『負一屏』を決済システムで全面対応させるためだ。ハーモニーの原子化サービスを打ち出す重要な一歩でもある」説明している。

「負一屏」とは、ホーム画面の一番左側にあって右側にスワイプさせることで開く画面を指し、交通、仕事、生活などについて情報の提供やショートカット機能を果たすもので、ユーザーに一段と便利なサービスを施す。

ファーウェイによると、「負一屏」のバージョンアップにより、航空券、宿泊、列車や映画のチケット、チャージなど日常のサービスが見やすいマス目状に並ぶ。現在は「暮らし」、「交通手段」、「買い物・レジャー」、「金融・財テク」の4分野がある。また配車サービスの「ディディ」、映画関連webの「猫眼電影」、スマホのチャージ、ガソリンスタンド検索といったサービスが決済システム利用可能である。決済システムはウォレットを開いて利用手続きをする。

ファーウェイの末端クラウドサービス決済BUの馬伝勇総裁は以前、モバイル決済に参入する目的について、「アリペイやWechatペイと競争するものではなく、OSの『ハーモニー』を普及させた上で土台を整備し、スマホ、スマートスクリーン、タブレット、パソコン、自動車などマルチな端末であらゆる場面を対象としていく」と述べていた。今後はハーモニーをベースに利用場面をより広く探っていくという。

(中国経済新聞)