国慶節シーズンの映画興行収入が555億円を突破

2023/10/10 16:30

10月6日夜、2023年国慶節シーズンが正式に終了した。中国の映画興行データ分析アプリ「猫眼専業版」によると、10月7日00時現在、2023年国慶節作品の総興行収入は27億3000万元(約557億5000万円)を超え、総映画動員数は6479万人以上。上映回数は353万2000万回を超え国慶節上映回数の新記録を樹立した。

今年の興行収入は過去の国慶節シーズンの中で4位、トップ3は2019年の44億6600万元(約912億円)、2021年の43億8800万元(約896億円)、2020年の39億6700万元(約810億円)となっている。なかでも広東省は、興行収入が3億1200万元(約63億7000万円)を超え、全国興行収入のトップとなっている。また都市別興行収入のトップは上海で、2位は北京、3位は深センだった。

しかし、今年の国慶節の興行収入は、2022年の14億9900万元(約306億円)を大きく上回ったものの、大ヒット作品は少なかった。

2021年の国慶節枠の興行収入は43億8500万円(約895億円)で、映画『1950 鋼の第7中隊(原題:長津湖)』が30億9000万円(約631億円)で首位に立ち、国慶節枠で過去最高を記録。2020年の興行収入は39億6700万円(約810億円)で、『愛しの故郷(原題:我和我的家郷)』が18億7000万円(約382億円)でトップ。 2019年の「最強の建国記念の日」の興行収入は44億6600万円(約912億円)で、『愛しの母国(原題:我和我的祖国)』が19億7000万円(約402億円)を記録した。

中央文化・観光管理幹部学院の孫佳山(スン・ジャシャン)副研究員によると、今年は例年に比べて国慶節に旅行へ出かける人が多く、映画館へ足を運ぶ人が少なかった。また、夏シーズンには『長安三万里』や『孤注一擲』などの大ヒット作があったが、今回の国慶節シーズンには誰もが見たいと思う作品が少なかったことも興行収入が伸び悩んだ要因だと考えられる。