中国、結婚する人増加?上半期の婚姻件数は前年同期比で19.6万組増の392万8000組

2023/09/20 22:30

最近、民政部が発表したデータによると、今年上半期に中国で登録された婚姻件数は前年同期比で19.6万組増の392万8000組。そのうち、第2四半期(4-6月)に全国で登録された婚姻件数は178万1000組となった。

注目すべきは、毎年のデータを見ると婚姻件数が2013年の1346万9000組をピークに9年連続で減少していることだ。なかでも2019年には1000万組を割り込み、2020年には900万組、2021年には800万組、そして2022年には700万組の大台を割り込んだ。 このデータから判断すると、2022年の婚姻登録件数は前年に比べて80万3000組、10.5%減少したことになる。

専門家によると、今年上半期の婚姻件数の増加の背景には、新型コロナウイルスの影響により、多くのカップルが婚姻届けの提出を延期したことで婚姻件数が増加した。

また、コロナにより結婚式を延期していたカップルも多く、需要が一気に高まり、現在のところ会場として使うホテルも予約が難しい状況となっている。中国最大の検索サイト「百度(バイドゥ)」によると、2023年における結婚式場の検索数は前年比285%増加。フォトウェディングの検索数は前年比126%増加した。

オンライン配送サービス最大手・美団によると、今年に入ってウェディング業界は需給の両面で大きく回復しており、広東省、江蘇省、山東省はウェディング消費が最も活発で、結婚写真を専門とするフォトスタジオやウェディング関連商品を販売する店舗の数が増加している。

若者の結婚を後押しするため、中国では各地方で独自の結婚支援策が実施されている。例えば、浙江省長山県では、県内で初めて婚姻届を提出した夫婦(少なくとも一方は長山県戸籍者)で、パートナーの女性が25歳以下の場合、1,000元(約2万円)の報奨金が支給される。江省紹興市上虞区は今年4月、「上虞区で婚姻届を提出したカップル1組につき1,000元(約2万円)相当のプレゼント」など、13の少子化対策最適化策を導入した。

(中国経済新聞)