出稼ぎ者の高齢化で建設業が人手不足に

2022/05/2 14:23

中国の建設現場が人手不足に陥っている。若者たちから敬遠されつつある一方、出稼ぎ労働者の高齢化が進んでいるためである。

中国は2021年、出稼ぎ労働者のうち50歳以上の割合が前年より0.9ポイント上がって27.3%となり、年齢層別で最も多くなっている。これは国家統計局が4月29日に発表した「2021年出稼ぎ労働者調査報告」によるデータである。

この高齢者割合は2017年に初めて20%を超え、その後も上がる一方である。これとは対照的に、21歳から30歳の割合は下がる一方であり、過去最高の35.9%に達した2010年から、2021年には初めて20%を割り込み、19.6%となっている。

建設業界では、労働の主力となる出稼ぎ者のこうした年齢構成の変化を受け、労働力が足りなくなっている。その一方でこの業界は急成長を遂げており、住宅建設部の最新のデータによると、2021年の建設業の資産価値は前年同期比11%増加の29.3兆元となっている。したがって今後は、深刻な人手不足に陥ると見られる。

中国では5000万人以上が出稼ぎとして建設業で働き、都市化に向けて多大な貢献をしてきたが、徐々に高齢化が進んでいる。

 「昔は、建設現場で働くのは単に食べていくためだった」。上海のある建設会社の責任者は言う。しかし、作業環境は悪く、勤務時間も長くて場所もころころ変わり、またまとまった休みもなく収入も不安定、社会的地位も低い。こうした業界は、食べるのに困らない若者たちからおのずと敬遠されていく。

(中国経済新聞)