四川省宜賓市叙州区で飲食店の「大食い競争」が摘発される

2023/07/3 15:30

四川省宜賓市叙州区で先ごろ、大量の注文を呼び込む目的で「大食い競争」を行った飲食店が現地の市場監管局に摘発された。同区では初めてのケースである。

叙州区市場監管局は6月25日、あるレストランが客足を招きアクセスを稼ぐ目的で「大食い競争」を行っているとの通報を受けた。ネットで「参加者は4名限定、挑戦歓迎」とPRしていたという。これを受けて調査に乗り出した。

この催しは、参加料無料で規定の時間内にワンタン108個を食べ、所要時間に応じて賞品を与えるといったもので、店の責任者が現場で撮影した映像をビデオアプリに掲載してアクセスや注目を集めようとしていた。

飲食店の従業員によると、ワンタン108個はおよそ650グラムで、食べ残した分はすべて処分したという。「中華人民共和国反食品浪費法」の7条2項によると、飲食店の従事者は過度な注文をさせるような誘導をしてはならないと定められている。

叙州区市場監督管理局取締りチームの張強リーダーによると、現場を調べたところ、市民の通報通りに店側がフードロスとなる行為をしたことが確認されたという。「『大食い競争』などといった催しはフードロスにつながるほか、健康にも大変有害だ。このような行為は事件として扱う」と述べている。

(中国経済新聞)