中国税関のデータによると、第一四半期の一般貿易総額は前年同期比7.9%増の6.46兆元(約128.7兆円)で、貿易全体に占める割合は1.9ポイント増えて65.3%となった。内訳は、輸出が12.7%増の3.68兆元(約73.3兆円)、輸入が2.2%増の2.78兆元(約55.4兆円)であった。
中身を見ると、機械製品や労働集約型製品の輸出が増えている。機械製品は前年同期比7.6%増の3.27兆元(約65.2兆円)で輸出全体の57.9%を占めた。品目別では、自動車が96.6%増の1474.7億元(約2.94兆円)、家電が3.2%増の1412.4億元(約2.81兆円)、蓄電池が84.8%増の1163.4億元(約2.32兆円)となっている。また、労働集約型製品は5.7%増の9474.6億元(約18.9兆円)であった。
第一四半期は、「新三様」と呼ばれるEV、リチウム電池、太陽光電池の合計輸出額が前年同期比で66.9%増の2646.9億元(約5.27兆円)であり、輸出全体に占める割合は1.7ポイント増えて4.7%となった。
中国商務省対外貿易局の李興乾局長は以前、あるフォーラムで、「技術や付加価値をバックに環境配慮型に改善した製品が輸出を押し上げている」と述べた。2022年は「新三様」のEV、太陽光発電製品、リチウム電池が輸出の増加分の40%を占めたという。
中国世界貿易機関研究会の霍建国副会長によると、輸出品は着実に競争力をつけ、新興産業の一部も競争力を急に伸ばしていると述べる。「機械製品が新たな伸びを見せ、風力発電や太陽光発電など再生可能エネ製品も好調、また新エネ車の部品もいい数字である。いずれもしっかりした成果が必要なものだ」とのことである。
(中国経済新聞)