日本を代表する喜劇作家・三谷幸喜氏による脚本・監督作『ザ・マジックアワー』(2008)の中国版リメイク作品『トゥ・クール・トゥ・キル~殺せない殺し屋~(原題:這個殺手不太冷静)』が7月8日(土)より東京・TOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開が始まる。
本作は、2022年2月に中国で上映を開始し、興行収入約600億円を記録した大ヒット作。監督から俳優陣に至るまで、中国を代表する喜劇集団「開心麻花(Mahua FunAge)」が手掛ける痛快コメディーだ。
「開心麻花(中国語:カイシンマーファー)」は、2003年に設立したエンターテイメント会社。「人々の娯楽に奉仕する」を目的に、19年間中国で笑いを届けてきた。2012年から独自のコメディー・モデルを開拓し、今までに86本の舞台を制作、そのうち64本がオリジナル脚本となっている。
同社は映画製作も手掛けており、2015年に中国で公開された『グッバイ・ミスターローザ』は、興行収入が281億円を達成。その年の「ダークホース作品」として大注目された。その後も、『ミスター・ドンキー』、『ネヴァー・セイ・ダイ』、『ハロー・ミスター・ビリオネア』、中国映画界最高賞・金鶏奨にノミネートされた『オールモスト・ア・コメディー』など数々のヒット作を世に送り出している。
また「開心麻花」には優秀な俳優陣たちが多数所属しており、本作で伝説の殺し屋カールを演じる魏翔(ウェイ・シャン)、大スター・ミランを演じる女優の馬麗(マー・リ)は、高い演技力から今まで数々の作品に出演している。
魏翔(ウェイ・シャン)は、2003年から「開心麻花」が手掛ける舞台に参加、2016年に放送されたテレビドラマ『歓楽喜劇人』で注目され、2018年の『ハロー・ミスター・ビリオネア』、2020年の『私と私の故郷』、2022年日本でも公開された『こんにちは、私のお母さん』など数々の作品で重要な役どころを演じている。
馬麗(マー・リ)は、2005年に「開心麻花」の一員となり、2009年の舞台『江湖学院』で初の主演を飾っている。2017年に公開された『ネヴァー・セイ・ダイ(原題:羞羞的鉄拳)』で「2018インターナショナル・チャイニーズ・フィルム・フェスティバル」最優秀賞主演女優賞を受賞。2019年には「フォーブスが選ぶ中国で最も裕福なセレブリティ(Forbes Chinese Celebrity 100 list)」で59位に選出。2022年のドラマ『超越』で、中国3大テレビドラマ賞の1つ「第31回中国電視(テレビ)金鷹奨」最優秀助演女優賞を受賞している。
『トゥ・クール・トゥ・キル~殺せない殺し屋~』の公開まで後3週間、伝説の殺し屋カールを演じるウェイ・シャンと大スター・ミランを演じるマー・リの掛け合いにも注目してほしい。
(中国経済新聞)