中国人ビジネスマンがタイで刺し殺される 同行の女が犯人か

2023/05/18 08:24

タイのリゾート地で5月16日、中国人ビジネスマンが殺害されたと発表された。地元警察局の副局長は取材に対し、監視カメラにより被害者は知人の女性とともに訪れていた模様と述べており、この女が犯人であるか証拠をとるため、情報収集にあたっているという。

タイのトラン県の警察は、犯人は女で単独犯であると見ており、毒物による犯行であるか監察医の調査が行われている。

報道によると、被害者はタイに工場を持ちゴムや木材の輸出業を営む李志瑞(原音読み)さん、今年43歳という。死体解剖の結果、身体の前側に9か所、後ろ側に11か所の傷口があり、致命傷となったのは心臓に近い刺し傷であった。凶器は果物ナイフとみられる。

部屋の中の物証調査によると、残された足跡は女性と被害者のもののみで、一緒にチェックインした女の犯行とみられる。

被害者と結婚しているタイ籍の妻や親族、勤め先の職員も現場に駆けつけており、妻は泣き崩れて何度も倒れてしまった。「夫は人づきあいも良く穏やかな性格だった。3人の子供がいるが、夫はほとんど家におらず、このリゾート地は定期的に訪れていた」という。別に交際相手がいるかについて妻は、「全く知らない」と述べている。

警察の調査の結果、被害者は酒に酔って身を守れず襲われたという。殺害後に金が奪われたかを確認するために被害者の銀行口座を調べているほか、犯人の逃走経路を調べるため携帯電話の位置情報も追跡したが、所在地は不明のままである。警察は現在、全力で犯人の行方を追っている。

(中国経済新聞)