遼寧省大連市の公安当局で汚職犯の取り締まり活動が続いている。中央紀律委員会国家監督局は今年1月、2020年から2022年にかけて同市の公安局長が3代連続で摘発されたと発表した。いずれも長期にわたり遼寧省で警察業務に携わり、かなりの人脈を有していた。
まず2020年10月24日に、2009年12月から2013年3月まで大連市公安局長を務めていた江蘇省常務委員で政法委書記の王立科容疑者が、自ら出頭した。
次に2022年3月15日、2017年11月から2021年8月まで大連市の副市長や公安局長を務めていた楊耀威容疑者が取り調べを受けた。
そして2022年5月17日、2013年6月から2017年11月まで大連市公安局長であった遼寧省公安庁の元共産党委員である劉楽国容疑者も取り調べを受けた。
この3人のうち過去の役職が最も高かったのは、ただ一人自首した王容疑者である。
王容疑者は、当時遼寧省公安庁の庁長であった李文喜氏(2021年1月に摘発され2023年1月にわいろで5.4億元=約105.7億円=を受け取ったとして死刑執行猶予、終身刑に処分)にすがりついたことで、同省公安庁副庁長および大連市公安局長の座を獲得していた。
王容疑者は2022年9月、収賄罪、贈賄罪、不法組織の庇護容認罪、身分証偽造罪により死刑執行猶予および終身刑の判決を受けた。
裁判所によると、王容疑者は大連市副市長や公安局長など歴代の役職で4.4億元(約86.1億円)以上を不正に授受していたという。
(中国経済新聞)