1-2月、中国の工業利益総額は22.9%減

2023/03/31 18:15

中国国家統計局は3月27日、今年1~2月の主な工業各社の利益総額は前年比22.9%減の8872.1億元(約16.9兆円)であったと発表した。減少幅は2022年の年間分より18.9ポイントも悪化している。

この理由について統計局工業担当の孫暁氏は、「様々な要因が重なったもの」と述べている。

まず売上高について、生産が多少持ち直したものの市場ニーズが完全には戻らず、売上高は前年比1.3%減で、去年12月より1.0ポイント悪化した。

次にコストについて、売上の減少分がコスト削減分を上回ったことで粗利益が減り、この分で利益を18.6ポイント押し下げた。

さらに価格について、生産者物価指数(PPI)は1-2月、前年の数字が高かったことから1.1%減となり、去年12月より悪化して利益がしぼんでしまった。こうした要因を受けて、原材料メーカーは15.7ポイント、設備メーカーは6.5ポイント利益が悪化してしまった。

またデータを見て、コストが増大していることがわかる。1~2月の工業各社における売上高100元(約1910円)ごとのコストは84.86元(約1621円)で、前年同期より0.90元(約17円)増加、費用は8.51元(約163円)で同じく0.20元(約4円)の増加であった。2月末の売掛金総額は前年同期比10.9%の増加、支払いサイトは7.3日伸びて66.0日であった。さらに製品の在庫回転日数は2.1日伸びて21.9日となっている。

(中国経済新聞)