香港政府は2月2日、世界を対象としたプロモーションイベント「ハロー香港」を行い、李家超(ジョン・リー)行政長官が冒頭あいさつをしたうえで陳茂波(ポール・チャン)財政長官が実行内容を説明した。観光業および関連産業を支援するため、域内外を対象に航空券50万枚、金額にして20億香港ドル(約334億円)分を無料で配布するほか、来訪者に対して100か所以上のレストランやホテル、および130か所以上の観光地や店などで利用できるクーポン券が観光発展局より配布されるという。
50万枚の航空券はほとんどが、地元航空会社3社(キャセイ航空、香港エクスプレス、香港航空)によりそれぞれのチャネルで主な市場を対象に段階的に配布されるという。チケットが手に入れば、香港内でキャンペーンに参加しているホテルでの宿泊やショッピング、レジャーなどの際に優待措置が受けられるという。
香港空港管理局の林天福(フレッド・ラム)行政総裁によると、航空券配布は東南アジアを皮切りに3月1日より実施し、のちに中国本土や北東アジア、他地域に向けておよそ6か月行うとのことで、航空会社が2月末にプロモーションイベントを展開するという。これにより香港を訪れる人の数は、半年間で全体の8%から10%に相当する150万人以上に達すると林総裁は見ている。
また、2023年夏には再び香港在住者向けに国際線チケット8万枚が配布され、さらにはグレーターベイエリア(香港・マカオ・広州)在住者にも各航空会社により無料券が配布される予定とのことで、最終的に計70万枚以上の航空券が配られるものと見られる。
紹介によると、これらの航空券は香港発着の往復券で、座席はすべてエコノミークラスであり、サーチャージ料や税などは本人負担とのことである。
香港空港管理局によると、2022年1年間の空港利用者数は前年より318.4%も増えてのべ570万人に達したという。
(中国経済新聞)