12月22日は冬至。冬至とは24節気の一つで、1年で夜が最も長く、昼が最も短い日。
毎年冬至になると、中国では、餃子を食べる慣しがある。餃子はもともと「嬌耳」という表記で、中国後漢末に「医聖」と呼ばれた医師の張仲景が初めて考案し、すでに1800年以上の歴史がある。餃子は中国伝統グルメの一つで、古くから「吉祥」や「団らん」という意味があり、中華民族に代々受け継がれてきた食文化の中でも最も重要な料理の一つと言われている。
餃子は昔のお金、「元宝(げんぽう)」の形をしており、これを食べるとお金持ちになれると言う人もいる。また、冬に団子を食べて寒さをしのぎ、耳が凍らないようにするのは、「医聖」と呼ばれた張仲景にあやかった風習だ。
張仲景は、南陽市渭東の出身で、代々治療家の間で古典とされてきた医学論文集『腸チフス雑病論』を執筆している。後漢時代には長沙の知事を務め、広間で病人の診療を行い、薬を処方した。その後、彼は職を辞して故郷に戻り、近所の人々の病気を治療した。故郷に戻ると冬になっていた。白河の両岸の村人たちは、肌が黄色く痩せ細り、飢えと寒さで、耳が凍っている人も多かった。そこで、弟子たちに頼んで南洋東莞に医療小屋と釜を設置し、冬至には凍傷を治すスープを作っていた。
彼は、マトンと唐辛子と風邪を予防する薬草を鍋で煮込み、その後、マトンと薬草を取り出して刻んで、「可憐な耳」と呼ばれる餃子の皮に、小麦粉をつけて調理した。そして、薬を求めに来た人に対して、餃子2個が入った大きなボウルにスープを入れて与えた。人々は餃子を食べ、「寒さを取り除くスープ」を飲んで、体を温め、霜焼けになった耳を治した。それ以来、人々は張仲景を真似て餃子を作るようになった。
冬至の水餃子は、張仲景が寒さに震える人々にふるまった「餃子スープ」の温かさを思い出させる。そして南陽には「冬至に餃子を食べないと、耳が凍ってしまう」という民話が今でも残っている。
今日は水餃子を食べて、体を温めよう。
(中国経済新聞)