高速道路で小米SU7が衝突・爆発炎上、3人の女子大生が死亡

2025/04/1 17:18

2025年3月29日夜、中国安徽省銅陵市の德上高速道路池祁区間で、小米(シャオミ)の電気自動車「SU7」が重大な交通事故を起こしました。この事故により、車内にいた3人の女子大生が命を落とす悲劇が発生しました。

事故は22時44分頃に発生し、車両は高速走行中に中央分離帯のガードレールに衝突した後、激しく炎上しました。ネット上で公開された動画や写真によると、事故車両は小米SU7で、車体前部がほぼ全壊し、焼け焦げた残骸が残るのみでした。目撃者や自称遺族の情報によると、衝突後に車体が爆発的に燃え上がり、ドアがロックされた状態で開かず、乗員が脱出できなかった可能性が指摘されています。

事故の被害者は、湖北省から安徽省へ試験のために向かっていた3人の女子大生でした。報道によると、彼女たちは公務員試験受験のために移動中だったとされています。事故原因については現在調査中であり、銅陵市公安局交通警察支隊の高速三大隊が対応にあたっています。関係者によると、車両は事故後すぐに高速道路から撤去され、詳細な調査が進められています。

小米自動車のカスタマーサービスは4月1日、報道陣に対し、「我々は今回の事故に深く心を痛めており、既に専門の対応チームを現地に派遣しました。警察および遺族と協力し、事故の詳細な原因究明に全力を尽くすとともに、遺族のサポートを行います」とコメントしました。同社は、調査結果が明らかになり次第、公式チャンネルを通じて発表するとしています。

この事故を受け、ネット上では車両の安全性やスマート運転機能(NOA)に関する議論が巻き起こっています。小米SU7は2024年3月に発売された新エネルギー車で、そのスタイリングがフェラーリのSUVに似ていることから「シャオミ・フェラーリ」と呼ばれ、若者を中心に人気を集めていましたが、今回の事故はブランドにとって大きな試練となる可能性があります。警察の最終報告が待たれる中、事故の全容解明が急がれています。

今回の事故は、シャオミSU7車の発売以来初めての大きな交通事故でもあり、4月1日、香港証券取引所のシャオミ株は5%急落しました。

(中国経済新聞)