3月29日午後、浙江省の寧波国際サーキットで開催されたChina GT中国スーパーカー選手権ウォームアップレースで、俳優の王一博(27歳)が方駿宇選手とコンビを組んで85号車に乗り、悪天候の中で安定した走りで2位に食い込んだ。

王一博は前日の3月28日に行われた練習走行で、大雨でかなりの水がたまっていた中でスリップしてコースアウトし、車が損傷するアクシデントを起こした。

水たまりでブレーキが利かずガードレールに接触して車両が転倒し、前部が損傷したという。王一博はけがなどはなく、ピットエリアに戻って引き続き練習した。

寧波サーキットは公開情報によると、全長4.01キロメートルでスピードや半径の様々なカーブやコーナーが22か所あり、地形に合わせたアップダウンもあって最大高低差は24メートルという厳しいコースである。ドライバーの操作テクニックや車両の性能などの真価が問われるものである。

この日の競技は1時間近くにわたって行われ、余快/徐浙峰のコンビが1位、方駿宇/王一博のコンビが2位となった。レースの実況映像を見ると、王一博はフィニッシュ後に車を降り、真っ先にピットクルーのメンバーと握手をし、言葉をかけていた。
表彰式では、1、2位のレーサーがシャンパンをかけたり言葉を交わしたりして「友情第一」のムードを示していた。また見物に訪れていた王一博のファンも盛んに歓声を上げていた。

王一博はこのレースで、見事なハンドルさばきやスポーツマンシップを見せつけ、安定したパフォーマンスや巧みな技で好成績を収めた。自ら栄誉を獲得したたけでなく、カーレースの世界に新風を吹き込んだのである。
レース後のインタビューでは、「今日の結果は頑張ってきたことに対する一番の見返りだ」と結果に納得したほか、「クルーやファンの応援のおかげで力を出し切ることができた」という感謝の言葉も述べた。

王一博はこのところ、Uno Racingチームの一員としてGT Sprint Challengeに参戦するなど、本格的なレースへの参加を続けている。2024年10月には珠海国際サーキットで、方駿宇とともにアウディR8 LMS GT3を運転し、安定した走りを見せている。

(中国経済新聞)