中国東方航空は12月9日、上海の虹橋(Hong Qiao)空港で、中国初の独自開発による幹線用のジェット型国産中型旅客機「C919」を受け入れた。
中国で2006年8月に国産大型旅客機の開発に向けてプロジェクトチームが発足し、2008年5月に上海で中国商用飛机有限責任公司が設立され、それから10年以上が経過して中型旅客機が営業を始めることになる。
C919は正式名が「COMAC919」で、座席数は158-168席、最大飛行距離は5555キロメートルである。2015年11月にラインオフし、2017年5月5日に初飛行をしている。
機体の前方に「世界初」の記号が刻まれ、型番は「B-919A」で、「B」は中国の民間飛行機を意味し、これに「919」が程よくマッチし、1機目を意味する「A」が加わる。
機内にはビジネスクラスとエコノミークラスが計164席あり、ワイドな空間で視野も広く、さらに気配りのデザインが施されている。中国商飛の営業主任である張小光(Zhang Xiao Guang)氏は、「度重なる改良は航空会社から集めた1万件以上に及ぶ要望に応えるもの」と述べている。
C919は12月9日、便名「MU919」で上海の浦東空港から虹橋空港までの「初飛行」を果たした。
今後は北京、陝西省西安、雲南省昆明、広東省広州、四川省成都などで100時間以上かけて飛行テストを行い、運行の安全性や整備の信頼性、性能面などの検証や確認を行う。
東方航空は今回、C919を5機注文しており、残りの4機も順次納入される。初代パイロットとして24名を選び、さらに飛行部も発足して、C919を「花形機種」としていく。
(中国経済新聞)