ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは現地時間3月17日、2021年決算発表会を開催した。同年の中国における販売台数は72万7千台で、うち中国第一汽車集団との合弁会社、一汽大衆汽車(一汽VW)が多数を占め、アウディにとって中国が引き続き世界最大の単一市場となった。アウディは今後、協力パートナーの中国第一汽車集団や上海汽車集団と共に、中国市場での影響力をさらに高めていく。
アウディは26年までに中国市場で純電気自動車(BEV)10モデル以上の発売を予定している。長期的な協力パートナーの中国第一汽車集団は、吉林省長春市に合弁メーカーの奥迪一汽新能源汽車を設立。次の段階として、アウディの中国での電動化を図っていく。奥迪一汽新能源汽車ではアウディが大株主となり、協力パートナーと共同で高級電気自動車(EV)用プラットフォーム「プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック(PPE)」をベースにした車種を生産。現地化したEVのラインナップを拡充していく。アウディはこのプロジェクトに約26億ユーロ(1ユーロ=約132円)を投資し、PPEをベースにした中国市場向けのBEVを24年末から新工場で生産する。
協力パートナーの開邁斯新能源科技(CAMS)は、中国のEV用充電施設整備に向け、重点EV消費都市8カ所で充電設備6千カ所以上を整備。市街地5キロ以内に1カ所を設置し、25年までに充電設備1万7千カ所以上の設置を目指す。
(中国経済新聞)