7月から連日にわたり猛暑が続いている中国で、干ばつにより発電や飲み水への影響が出始めている。江西省の生態環境庁によると、7月15日からの干ばつで240.3万人が被害を受け、飲み水に困る人が2.5万人という。省内にあるポーヤン湖は、9月中旬には水位が枯渇状態(8メートル以下)になると見られている。
長江の水量情報センターによると、長江は中流~下流で例年を大幅に下回る程度まで水位が下がっていくという。
江西省政府は8月16日にⅣレベルの干ばつ情報を発令し、8月下旬まで全域で猛暑が続くと予想している。ポーヤン湖の水位は8月21日16時現在で9.63メートルまで下がり、平年より6.96メートルも低くなっている。
こうした猛暑や干ばつにより中国は広範囲で計画停電が実施されており、四川省では工場1万6000か所が操業を停止しているほか、上海市も8月22日から節電のため黄浦江両岸のライトアップを中止している。干ばつで秋の収穫量が大幅に減少すれば、中国政府にとって大きな試練となる。
(中国経済新聞)