今年前半、国際原油価格が乱高下しつつも大幅に値上がりしたことから、中国の石油会社は好況であった。中国石油天然ガス(CNPC)は7月15日、2022年上半期の株主帰属分の利益額は前年同期より265億元-320億元、率にして50%-60%上回る見込みと発表した。営業外損益を除いた純利益は同じく420億元から480億元の増加という。
CNPCは2021年上半期の純利益が530.36億元、営業外利益は452.31億元であったことから、今年上半期の純利益額は795.36億-850.36億元となる模様である。
好調だった理由についてCNPCは、ガス田の開発に力を入れたことや国際原油価格の値上がりを挙げ、原油、天然ガスともに生産や販売量が前年を上回ったという。
今年上半期の純利益額が850億元となれば、2021年全体の92%を稼いだことになる。
また、中国最大手の海上の石油・天然ガスの採掘、開発会社である中国海洋石油(CNOOC)は7月14日、A株上場後初となる中間業績報告を発表し、今年上半期の本体帰属分の利益額は705億元から725億元とのことである。前年同期より372億元~392億元、率にしておよそ112%~118%の増加で、営業外分を除いた純利益額は698億元~715億元、率にしておよそ115%~120%の増加となる。
香港で上場しているCNOOCの子会社が発表していた2021年の親会社帰属分の利益額は、前年比181.7%プラスで過去最高の703億元となっている。よって、今年上半期の利益額は、すでに去年1年分を上回ったことになる。
(中国経済新聞)