中国国家航天局は4日、小惑星探査機「天問2号」が約400日間、総飛行距離約10億キロに及ぶ飛行を経て、小惑星「2016 HO3」とのランデブーに成功し、小惑星から約20キロの位置に到達して科学探査を開始したと発表した。
探査機は小惑星への接近過程で画像データの取得に成功した。また、接近時に取得した光学航法データを活用し、小惑星の軌道情報(星暦)を大幅に高精度化した。これまで地上観測のみに基づいていた位置誤差は100キロメートル以上あったが、今回の観測により誤差は数キロメートル規模まで縮小された。
「天問2号」は2025年5月29日に西昌衛星発射センターから打ち上げられた。その後、深宇宙軌道変更や中間軌道修正などを実施しながら、小惑星へ向けて飛行を続けてきた。

探査の主な経過は以下の通り。
2026年6月6日、小惑星を初めて捕捉。
6月7日、小惑星から約3万キロの地点で捕捉制御を実施し、小惑星と同一軌道面での飛行を実現。
6月19日、小惑星から約2,000キロまで接近。
今回、約20キロ地点でのランデブーに成功し、本格的な科学探査を開始した。
今後は、小惑星の地形や物質組成、内部構造などをより詳細に観測し、将来予定されているサンプル採取ミッションに向けた基礎データを収集する計画となっている。
また、小惑星「2016 HO3」の最新の軌道データは、中国の「月・惑星データ公開システム」で公開されている。
(中国経済新聞)
