北斗衛星ショートメッセージサービス開始 アプリ不要で緊急時の通信が可能に

2026/06/17 12:12

中国で北斗衛星ナビゲーションシステムを活用した「北斗衛星ショートメッセージ」サービスの提供が始まった。豪雨や洪水などの自然災害によって携帯電話の基地局が利用できなくなった場合でも、衛星通信を通じて安否確認や救援要請を行うことができる。

このサービスは、北斗衛星ショートメッセージ機能に対応したスマートフォンで利用可能。専用アプリをダウンロードする必要はなく、通常のSMS(ショートメッセージ)画面から直接送信できる。送信時には利用者の正確な位置情報も自動的に添付されるため、被災状況の報告や救助要請をより迅速に行うことができる。

料金については、サービスへの加入料や基本利用料は不要で、メッセージ送信時のみ通信料金が発生する。受信は無料となっている。利用する際は、スマートフォンの設定画面で北斗衛星ショートメッセージ機能を有効にするだけでよい。

現在、中国の大手通信事業者3社はいずれも同サービスに対応している。また、メッセージの受信側については特別な端末を必要とせず、北斗衛星ショートメッセージ機能を搭載していないスマートフォンでも通常どおり受信できる。

中国では近年、豪雨や洪水などの自然災害が頻発しており、通信インフラが寸断された際の緊急連絡手段の確保が課題となっている。北斗衛星ショートメッセージサービスの普及により、災害時の通信手段の多様化と防災能力の向上が期待されている。

(中国経済新聞)