メルセデス・ベンツ中国、第2四半期に30%急減

2026/07/31 12:32

メルセデス・ベンツは2026年第2四半期、中国市場で「崖のような」急落に見舞われた。単四半期の販売台数は前年同期比30%減の9万8624台にとどまり、同社の主要市場の中で最大の下落幅を記録。交付水準は2018年頃まで後退した。中国市場の惨憺たる状況とは対照的に、グローバル業績は分裂した状態を見せている。中国以外の市場では逆に2%増加した一方、グループ第2四半期の純利益は前年同期比13%増となったが、これは金融サービス部門やコスト管理、ダイムラートラック株式売却などの一時的な利益によるものが大きい。コアとなる自動車事業の税引前利益(EBIT)は前年比94%減の4900万ユーロにまで落ち込んだ。上半期の中国累計販売は21万200台で、前年同期比28%減だった。

急減の背景には内外からのダブルパンチがある。内部では新製品の集中投入期にあり、複数の主力車種が生産ライン切り替えの段階にあるため交付に影響が出ている。外部では30万〜50万元の価格帯で地元の新エネルギーブランドが急速に浸透し、知能化体験と製品力を武器に従来の高級ブランドのシェアを奪い続けている。その結果、ベンツなど外資ブランドのプレミアム性が弱まり、「値下げで数量を確保する」状況を強いられている。

中国市場の低迷はすでに財務に実質的な打撃を与えており、第2四半期には中国への株式投資に対して7億400万ユーロの減損損失を計上したほか、北京奔馳などの合弁事業でも相応の損失を負担した。これを受けて通期業績見通しを下方修正し、2026年のグローバル販売台数と売上高は2025年をやや下回る水準になると予想している。同社は2027年までに中国向けに純電GLCなどを含む7車種の専用モデルを投入する計画だが、現在の市場環境下で製品刷新のスピードが中国ブランドのペースに追いつけるかどうかは、なお未知数である。

(中国経済新聞)