眼前に広がるスケールの大きさに圧倒された。どこまでも続く陳列棚には、新品と見まがうばかりの高級腕時計や宝飾品、高級ブランドバッグなど多種多様な商品が所狭しとひしめき合っていた。
ここは虹橋空港と虹橋駅のある西上海の中心、虹橋商業エリアの一画にある只二(ZZER)という高級中古ブランド販売店である。2015年設立のこの会社は、当初、高級中古ブランド品の取引に特化したプラットフォームから始まった。その後、2021年に市内の一画に実店舗を構えてオンラインアプリとオフライン店舗を融合し、2022年12月、ここに3000㎡の「透明倉」を開設。2023年8月には店舗拡大に伴い、総面積約1万㎡の巨大スペースになった。
そのすぐ隣にある多抓魚循環商店も若者で大いに賑わっていた。こちらは高級中古ブランド品よりも、古本や古着をはじめ食器類やおもちゃなどの日用雑貨をメインに取り扱うリサイクルショップだ。週末とあって店内は大混雑で足の踏み場もないほどであった。印象的だったのは店内が意外なほどお洒落で明るかったことだ。今の若い世代は、中古品やリサイクル品を購入し使用することに全く抵抗はないように見える。この二つの店を見れば、中国社会における循環型経済の底堅い成長を垣間見ることができる。
