2026年1〜3月期中国31地域のGDP出そろう 13地域が「1兆元超」、上海・北京など一線都市が高成長

2026/05/8 08:30

中国の各省・自治区・直轄市の2026年1〜3月期の域内総生産(GDP)統計が出そろった。全国31地域のうち13地域でGDPが1兆元を突破し、広東省、江蘇省、山東省が引き続き全国上位3位を維持した。一方、経済成長率では15地域が全国平均の5.0%以上を記録し、西蔵自治区(チベット自治区)、山東省、浙江省、上海市、北京市などが高い伸びを示した。

中国国家統計局によると、2026年1〜3月期の中国の国内総生産(GDP)は33兆4000億元(約668兆円、1元=約20円換算)で、物価変動の影響を除いた実質成長率は前年同期比5.0%だった。

31地域のうち15地域が全国平均と同水準、またはそれを上回る成長率を達成した。特に山東省、浙江省、四川省、上海市、安徽省、北京市などでは、全国平均を大きく上回る成長がみられた。

GDP総額では、13地域が1兆元(約20兆円)を超えた。広東省は3兆5000億元(約70兆円)で全国首位を維持し、江蘇省が3兆4500億元(約69兆円)で続いた。山東省は2兆4800億元(約49兆6000億円)で第3位となった。

地域別にみると、経済成長には明確な差も表れた。全国平均以上の成長率を記録した15地域は主に東部・中部地域に集中した一方、全国平均を下回った16地域は西部地域や東北地域が中心となった。

ただし、西部地域でも西蔵自治区、甘粛省、四川省、青海省の4地域は全国平均を上回る成長率を記録した。全体としては、東部地域の経済成長が西部地域を上回る傾向が鮮明になった。

地域別順位にも変動がみられた。江西省のGDPは8573億5000万元(約1兆7100億円)で、前年同期比5.0%増となり、8457億6200万元(約1兆6900億円)、同4.0%増だった陝西省を上回って全国14位に浮上した。

また、重慶市は7923億4900万元(約1兆5800億円)、前年同期比4.5%増となり、7788億元(約1兆5600億円)、同2.8%増だった遼寧省を抜いて全国16位となった。

さらに、貴州省は5867億4300万元(約1兆1700億円)、同4.7%増となり、5709億4900万元(約1兆1400億円)、同4.2%増だった山西省を上回り、全国21位へ順位を上げた。

主要都市のGDP順位にも変化がみられた。広州市の1〜3月期GDPは7988億8800万元(約1兆6000億円)となり、7923億4900万元(約1兆5800億円)の重慶市を上回って、「全国GDP第4位都市」の座を取り戻した。

また、成都市や南京市は、上位に位置する蘇州市や武漢市との差が100億元(約2000億円)程度にまで縮小しており、今後さらに差を縮め、順位が逆転する可能性もある。11位の寧波市と10位の南京市との差も小さい。

都市別の成長率では、重慶市の4.5%、南京市の5.5%を除き、その他8都市はいずれも5.6%以上の成長率を記録し、全国平均を大きく上回った。主要都市は経済規模の大きさに加え、高い成長力も維持していることがうかがえる。

特に一線都市の回復ぶりが目立った。広州市は前年同期比6.0%増となり、4大一線都市の中で最も高い成長率を記録した。広州市が全国平均と広東省平均を同時に上回るのは5年ぶり。

北京市と上海市はいずれも5.9%増、深圳市は5.8%増だった。上海市は過去5年間で最も高い1〜3月期成長率となり、北京市と深圳市も前年同期および前年通年の成長率を上回った。

(中国経済新聞)