広交会、「新・緑・智」の潮流が加速 最先端製品が一堂に展示

2026/04/17 15:45

第139回中国輸出入商品交易会(広交会)が4月15日から5月5日まで、広州市で3期に分けて開催されている。会場では、「新(イノベーション)・緑(環境配慮)・智(スマート化)」をキーワードとした多様な製品が披露され、先端技術を体現する展示が来場者の注目を集めている。

本届広交会の最大の特徴は「新」にある。出展企業は3万2000社を超え、うち約3900社が初出展と、規模は過去最大を更新した。展示エリアは「新・緑・智」の潮流に沿って再編され、スマートウェアラブル、ディスプレー技術、民生用ドローン、農業用ドローンなど9つの新設分野が加わり、展示区分は計179に拡大した。世界的な産業構造の高度化ニーズに対応する狙いがある。

ドローン展示エリアでは、小型無人ヘリコプターや双発ローター型ドローンなどが並び、飛行制御システム、通信・ナビゲーション、AIによる障害物回避、新エネルギー動力といった分野での技術進展が示された。

今回が初出展となる広州成至智能機器科技のブースには多くの来場者が詰めかけ、製品仕様についての問い合わせや実機体験が相次いだ。同社が出展した「CZ100係留型浮遊照明ドローン」は、照明装置を機体アームに一体化することで軽量化と省エネルギーを実現し、高圧電源と組み合わせることで24時間連続照明を可能にする。災害対応などの現場での活用が期待されている。

一方、長年の出展企業も新製品を携えて参加している。52回目の出展となる康冠科技は、新設されたディスプレー技術エリアにブースを構えた。同社は従来のディスプレー製造からスマートテクノロジー企業への転換を進めており、今回は携帯型ディスプレー、AIグラス、AI電子ホワイトボードなどを展示した。

中でも来場者の関心を集めたのが「AI試着ミラー」だ。衣服の情報を入力し、撮影後に画面上の操作を行うことで、上着やボトムスを瞬時に変更できる「ワンクリック着せ替え」が可能となる。家庭用だけでなく、小売店舗での試着支援ツールとしての活用も見込まれている。

スマートウェアラブル分野では、適応型ノイズキャンセリングイヤホンやスマートウォッチ、AIグラスなど多彩な製品が並んだ。また、インスパー・グループのスマート端末部門は、透明ディスプレーや発電・蓄電・充電を一体化した装置、清掃ロボットなどを展示。厚さ1センチ未満の有機EL透明ディスプレーは、高い透過率と柔軟性を兼ね備え、表示内容と背景の融合を実現する製品として来場者の関心を集めた。

同社の担当者によると、これらの製品はすでに50以上の国・地域で展開されており、今回の広交会でも既存顧客からの追加発注や新規商談の機会が広がっているという。「中国では一般的な製品でも、海外では新鮮に受け止められることが多い。広交会という開かれたプラットフォームを通じて、中国の先進的なものづくりを世界に発信したい」と語った。

主催者によると、新設分野に出展した企業は約670社、ブース数は1300を超える。新分野、新規企業、新製品が相次いで登場し、中国製造業の新たな成長力を示す場となっている。広交会は、国際的なビジネスマッチングの効率的な場として、中国企業と海外企業を結ぶ重要な架け橋となっている。

(中国経済新聞)