第139回広交会が開幕 「中国のスマート製造」成果を多数初公開

2026/04/16 12:30

4月15日、第139回中国輸出入商品交易会(広交会)が開幕し、来場者を迎え入れた。総展示面積は155万平方メートル、出展ブース数は7万5700、出展企業数は3万2000社超と、いずれも過去最高を更新した。このうち、約3900社が初出展となり、全体の61%の企業が人工知能や環境配慮型(低炭素)技術を導入している。展示品は465万点以上にのぼり、会場の隅々まで埋め尽くされている。

今回の広交会では、600件を超える新製品発表イベントが予定されており、スマート化、環境配慮、融合化といったトレンドに焦点を当てた先端製造の成果が相次いで初公開され、「中国のスマート製造」の実力を強く印象づけている。

会場内のDエリアには、異例となる「バドミントンコート」が設置され、人型ロボットが来場者とラリーを行うデモンストレーションが注目を集めた。動易科技が開発した人型ロボット「PHYBOT C2」は、フォアハンド、バックハンド、高いクリアショットといった動作をこなし、多くの来場者の関心を引いた。同社によると、この次世代の汎用身体知能ロボットは、製造業や特殊作業、生活サービス分野に新たなAI生産力をもたらすという。

人型ロボットに加え、ロボットアームや身体知能技術を応用したサービスロボットも多数発表された。里工実業のブースでは、作業者がデータ取得用の装着型機器を身につけて手や腕を動かすと、隣のロボットが同様の動作を再現する展示が行われ、多くの来場者が足を止めた。

同社によれば、この装置は身体知能分野におけるデータ不足の課題を解決するために開発されたもので、熟練工が作業しながら技能データを収集できるため、高品質なデータ取得のハードルとコストを大幅に引き下げるという。すでに海外バイヤーからの引き合いも寄せられている。

また、AI分野では、科大訊飞が発表したAIスマートグラスも注目を集めた。この製品は、アクセントを含め122言語に対応したリアルタイム翻訳機能を備え、翻訳内容をレンズ上に字幕として表示できる。実際に体験した海外バイヤーからは「多言語対応で非常に便利」との評価が聞かれた。

スマート家電分野では、広東凌度智能科技発展が新型の家庭用窓拭きロボットを公開。真空吸着技術と「逆方向障害回避」機能を備え、窓の隅々まで清掃できる点が特徴で、発表当日に複数の現地販売注文と大量購入の意向を獲得した。

統計によると、今回の広交会で発表される新製品数は前年同期比27%増、新興・未来産業関連のイベント数も同30%増と大幅に拡大している。先端製造分野における成果の相次ぐ公開は、中国が新興産業・未来産業の最前線で存在感を高めていることを示すとともに、「グローバルとの連携」や「技術の海外展開」に向けた積極的な姿勢を浮き彫りにしている。

(中国経済新聞)