Florasis、消博会で「全息AI感覚システム」を披露 中国コスメの技術力を発信

2026/04/15 12:15

中国発の化粧品ブランド花西子(Florasis)は、海南島の海口市で開催される第5回中国国際消費品博覧会において、美容業界として国内初となる「多次元・全息AI感覚行動研究システム」を公開し、来場者の注目を集めた。人工知能(AI)を活用した同システムは、浙江館の人気をさらに押し上げ、中国コスメの技術力を世界に示した。

会場では、体験者が電極キャップを装着して専用装置に座ると、短時間で個人の嗜好がAIによって分析される。Florasis(花西子)が上海交通大学と共同開発したこのシステムは、脳波や視線の動き、微表情、身体の動作などをリアルタイムで計測し、製品に対する感覚的な評価を定性的・定量的に分析する。従来の主観的なアンケート中心の手法と比べ、より精度の高いデータ取得が可能で、「化粧品評価の“うそ発見器”」ともいえる仕組みだ。

Florasis(花西子)の共同創業者である任鋼睿は、「今年で2回目の出展となる消博会では、浙江館と中免館の2つのブースに出展している。中国独自の原料配合や先端技術、色・素材・仕上げ(CMF)の研究開発、AI技術など、“花養科技”の成果を集中的に紹介している」と説明。「技術力を軸に世界の消費者に新たな価値を提供し、中国コスメの高品質な発展を後押ししたい」と述べた。

また、Florasis(花西子)の親会社である宜格集团のチーフサイエンティスト、李慧良は、「これまで感覚評価は主に消費者インタビューに依存しており、実際の体験を正確に数値化する手法が不足していた」と指摘。そのうえで、「本システムは、より科学的なユーザー研究と製品開発を実現するための基盤になる」と語った。

実際に体験した来場者からは驚きの声が上がった。複数の口紅を試した女性は、「自分では色に惹かれたと思っていたが、AIは“うるおい感”こそが本当の好みだと分析した。AIのほうが自分をよく理解しているようで面白い」と話した。

さらに会場では、「花養科技」の成果を体験できる展示も行われた。30の可動式モジュールからなる“テクノロジーウォール”では、ハス(Lotus)、七葉一枝花(Paris polyphylla)、金釵石斛(Dendrobium nobile)、玉石(Jade)など中国由来の植物・鉱物素材の応用に加え、陶磁器、蘇州刺繍、ガラス工芸、竹編みといった伝統工芸を生かしたCMF開発の最前線が紹介された。

このほか、独自の「蝶の羽のような光感演出技術」や「花容保護処方」「多機能色補正技術」「軽やかな化粧持続膜」などの先端技術を搭載した製品群も披露された。高い紫外線防止効果と肌補正機能を兼ね備えた化粧下地や、多機能型のフェイスパウダーなど、東洋的な美意識と科学技術を融合させた新製品が来場者の関心を集めた。

AIと伝統素材の融合により、Florasis(花西子)は「技術で美を再定義する」という新たな方向性を示した。消博会での取り組みは、中国コスメ産業の高度化と国際競争力の強化を象徴するものとなっている。

(中国経済新聞)