2025年7月17日、中国科学院国家空間科学センターは、月球裏側のアポロ盆地から「嫦娥六号」が持ち帰ったサンプルに、月球の原始月殻を構成する斜長岩が含まれる可能性があると発表した。研究チームは、アポロ盆地内の斜長岩の露出状況を詳細に分析し、51カ所の純粋な斜長岩の露出点を特定。これらは盆地の北縁、南縁、盆底、中央峰環構造に分布している。この成果は、中国が打ち上げ・回収した月球探査機「嫦娥六号」のサンプルが、月球の最古の殻である原始月殻の成分を含む可能性を示しており、関連研究は『Journal of Geophysical Research: Planets』に掲載された。