7月14日、アニメ映画『羅小黒戦記2』(ロシャオヘイせんき 2)の巡回プレミアが上海で開催され、主人公・羅小黒(ロシャオヘイ)をはじめ、無限、鹿野のキャラクター人形が登場。制片人の曹紫建氏、叢芳氷氏、そして声優の山新氏、劉明月氏、朱婧氏も“滬上会館”に駆けつけ、来場者とともに夏の特別なひとときを過ごした。

イベントの目玉のひとつは、人形キャラクターたちによる街なかパレード。ロシャオヘイたちは上海の有名スイーツ「蝴蝶酥」を購入したり、商業施設を巡ってうちわを配ったりと、愛らしい姿で人々を魅了。シャオヘイは相変わらず“食いしん坊”の本領を発揮し、屋台の前から動けず、「無限」は子どもたちと心温まる交流を見せ、普段はクールな「鹿野」も来場者とのふれあいに笑顔を見せた。まるで映画の世界がそのまま現実に現れたかのような光景に、会場は笑顔と歓声に包まれた。

プレミア上映会が行われた上海影城の千人ホールでは、満席の観客が巨大な「シャオヘイ」バルーンを手で支えながら、映画の世界に没入。上映後の舞台挨拶では、制作陣が6年ぶりの新作に込めた想いを語った。曹紫建氏は「アクションの迫力を出すために原画は20万枚を超えた」と語り、叢芳冰氏は「ファンの応援があったからこそ、ここまで続けられた」と感謝を込めて語った。

声優陣によるサプライズも大盛況。山新氏と劉明月氏が、劇中のシーンを上海語で再現し、会場から大きな歓声が上がった。また、観客からの「師姐(鹿野)大好き!」という熱烈な声援に対し、朱婧氏がキャラクターそのままの口調で返すなど、キャストとファンの距離が一気に縮まる瞬間もあった。

観客たちはコスプレで会場に集まり、まるで“お祭り”のような雰囲気に包まれた。上映後は、「一コマ一コマに制作陣の情熱が伝わる」「萌えて、笑って、最後には胸が熱くなる」といった感想が相次ぎ、祖父母と孫が一緒に鑑賞する姿も多く見られた。“家族で楽しめる映画”としての魅力が、多世代にわたって証明された。

特に印象的だったのは、ある“おばあちゃんファン”が孫に連れられて来場し、「小黒が本当に可愛くて、物語も心に響いた」と感想を述べたシーン。ネットで話題の「おばあちゃん、あなたの推しの新作が出たよ!」という言葉が、現実のものとなった瞬間だった。

さらにファンたちはキャラクターにちなんだ手作りプレゼントを用意。シャオヘイには学生用のリュックを、無限には『満漢全席』のレシピ本を贈るなど、愛情あふれる“応援”が主催者の心をも打った。
このように、『羅小黒戦記2』は、キャラクターたちの可愛らしさ、巧みなアクション、心温まるストーリーで“家族で楽しめる映画”としての魅力を存分に発揮。年齢や世代を越えて、多くの観客に「癒し」と「感動」を届けた。

映画は7月18日より中国全土で公開される予定で、現在絶賛前売り中。
この夏、“癒し”と“燃え”が詰まった冒険の旅に、あなたも出発してみては?
(中国経済新聞)