北京のPCR検査機関3社がデータを改ざん

2022/05/30 16:05

北京市公安局は5月29日午後、「北京中同藍博医学検験実験室」が5月28日、PCR検査について違法行為を働いたと発表した。この実験室は現在、警察による捜査が行われており、法定代表者の張容疑者(男、52歳)らが逮捕されている。

北京では、「朴石医学検験実験室有限公司」、「金准医学検験実験室有限公司」に次ぎ、5月20日からの9日間で立て続けに3社がPCR検査における違法を摘発されている。

今回摘発された「中同藍博」は、北京市放射免疫検査センターから別途独立した国有の医学実験室であり、香港株式市場で上場している「中国同輻有限公司」の100%子会社である。北京市の東城区、豊台区、朝陽区、大興区、通州区、門頭溝区、房山区などで約60か所のPCR検査所を設けている。

これら3つの検査機関は、人手もなく設備も不十分な中、大量のサンプルについて検査をしないまま報告に記載しており、北京市で陽性者の発見や規制が遅れ、コロナ拡大の危険性を招いたとしている。

3社はいずれも、地元保健当局により直ちに業務停止令が下され、営業免許の抹消手続きも始められているほか、公安による捜査も行われている。

(中国経済新聞)