中国石油化工、25年第1四半期の投資収益が765億円の赤字

2025/05/5 19:04

2025年第1四半期の業績説明会において、中国石油化工集团(シノペック)の財務総監である寿東華氏は、同社の投資収益が前年同期比で69.9%減少し、16.47億元(約330億円)となり、38.25億元(約765億円)の赤字を計上したことについて説明した。
寿氏は、シノペックが実施する商品関連の金融デリバティブ業務は、金融デリバティブ業務の規制要件に適合しており、実際の商品取引の需要に連動していると述べた。この業務は規範的に運営されており、価格変動の抑制や市場リスクの防止という目標を達成している。第1四半期において、デリバティブ業務は健全かつ安定的に運営されており、投資収益におけるヘッジ取引の損益変動は、デリバティブ業務の会計上の決済結果を反映したものだと説明した。
また、シノペックの子会社や共同運営会社は主に下流事業(精製や販売など)に注力しているが、第1四半期の業績は前年同期比で低下したことも明らかにした。
この結果は、グローバルなエネルギー市場の変動や経済環境の不確実性が、シノペックのような大規模エネルギー企業に影響を与えていることを示している。シノペックは今後も、デリバティブ業務を通じて市場リスクを管理しつつ、安定した経営を目指す方針だ。

(中国経済新聞)