広東省東莞市、元書記・徐建華氏が取り調べ対象に 幹部の摘発が相次ぐ

2024/11/24 08:30

11月20日、中国の中央紀律委員、国家監察委員はホームページで、広東省紀律委員監察委員の情報として、東莞市の元書記で同市全人代常務委員会の元主任である徐建華氏が重大な規律違反や法律違反をしたとして、広東省の紀律委員監察委員から紀律審査や監察調査を受けていると発表した。東莞市は多くの工場があり、各国の企業が集まる「世界の工場」として知られている。

徐氏は1958年に江西省楽平で生まれ、1975年に広東省韶関市の計画委員となり、その後副主任、主任と歩み、のちに副市長、常務委員、副書記、市長、書記などを歴任し、市政経験を十分に積み重ねた。またこの間に、留学や研修でカナダのコロンビア大学やアメリカのスタンフォード大学の在籍経験もある。

徐氏は2010年に広東省発展改革委員会共産党グループ書記となり、翌年には同委員会の主任、共産党グループ書記となった。2011年12月に東莞市に異動して書記となり、その後数年間にわたり市の全人代常務委員会共産党グループ書記や東莞線区の共産党委員第一書記を兼務した。2016年に書記を退任したが、2017年まで市の全人代常務委員会主任を務めた。

公式発表情報を整理したところ、東莞市は今年に入ってから、元副書記である李毓全市長、紀律委員元書記である甄瑞潮氏、市の全人代常務委員会副主任である羅軍文氏や方燦芬氏、市の政治協商副主席である羅暁勤氏や何紹田氏など、幹部が相次ぎ摘発されている。

また徐氏が摘発される5日前の11月15日に、2004年から2014年まで東莞市の副市長を務め、現在は広東省の発展改革委員会副主任でありエネルギー局の局長である呉道聞氏が、「重大な法律違反で省の監察委員から調査を受けている」と中国政府の紀律委員国家監察委員のホームページで発表されている。

(中国経済新聞)