中国国家消防救援局の最新データによると、電動バイクの火災事故が2018年から年におよそ20%のペースで増え続け、2023年までの累計発生件数は2.5万件となっている。
これら火災は電池の不具合や違法な改造などが主因であり、研究によると大多数が電池の不具合で、中でもリチウム電池が起因となるケースが60%以上となっている。
実験によると、リチウム電池はひとたび出火するとたちまち燃え広がり、3分以内に温度が1000℃に達する。また発熱が止まらなくなると、放水やパウダー消火器、乾燥砂など通常の消火方法では消し止められない。
こうした問題に対し、電動バイク用のリチウムイオンバッテリーの管理を強化する「安全技術規範」が11月1日から実行されている。最大出力電圧が60ボルト以下の電動バイクに使われるものを対象に、安全テストの強制的な基準を定めたものである。
このような取り組みのほか、充電の安全性を確保するにあたり、公共の充電設備をさらに整備する必要もある。危険な状態になるのを防ぐため、延長コードなどを通しての充電やバイクの室内持ち込みといった行為を避けなければいけない。
(中国経済新聞