中国初、チャイナテレコムとファーウェイが5Gの低コスト・高精度な位置情報を実用化

2024/11/12 11:30

チャイナテレコムの広東支社と研究所がこのほどファーウェイとともに、広州で5Gによる屋内の低コスト・高精度な位置情報実用化拠点を設定した。中国で初めて低コストな5G UTDOAの分割利用法をベースにしたもので、位置情報の利用を確保した上で5Gのセルラーネットワークにより高精度でコストを大幅に削減している。

テストのデータによると、駐車場の空きスペースにおける位置情報の全般的精度は1.35m@90%、簡易間仕切りの店舗街では2.97m@90%となっている。

5Gは元々、位置情報ネットワークや屋外、屋内のネットワークについてメリットがあり、利用中の5Gを改良する形で即位システムが一段と高精度になる。こうしたシステムも5G-Aの強みの一つである。

駐車場など容量をさほど必要としない屋内で5Gを利用する場合、通常はアクティブ分割pRRUにパッシブアンテナを設置する 低コストである分割利用法を導入する。一方、駅や病院などかなりの容量を必要とする場合は、アクティブ分割のみを配備し、この方法による位置情報商品5G UTDOAはすでに幅広く利用されているが、低コストであるUTDOAはパッシブアンテナの信号フラグ接続や時間的な同期などがネックになって、これまで実用化されていなかった。

チャイナテレコムはまた、広東支社や研究所、ファーウェイとともに、政府の重点開発計画となっている自社の「北斗+5G」の技術開発や応用、普及を進めるとも発表している。2023年に実行した5G広域・狭域の位置情報テストをベースに、低コスト策を一段と安定化させる。ファーウェイの事業用5G設備をベースに、広州の太和金鉑天地デパートの駐車場やビル内テナントといった、典型的屋内施設で設備の利用や技術認証を果たしている。

(中国経済新聞)