ファーウェイ、初の三つ折りスマホに410万人以上が注文 プレ値はiPhoneを圧倒

2024/09/12 11:58

9月10日、ファーウェイが初の三つ折りスマホ「Mate XT」(非凡大師)を披露し、価格や仕様なども明らかになった。これとともに「奪い合い」も一段と激しさを増している。

Mate XTは、色は赤と黒があり、ストレージ別に16GB+256GB(19999元=約39.8万円)、16GB+512GB(21999元=約43.8万円)、16GB+1TB(23999元=約47.8万円)の3タイプがある。本体の厚みはわずか3.6ミリメートルで、非ニュートン流体の素材で10.2 インチという「世界最大」の折りたたみ画面である。電池は厚みがわずか1.9mmで、5600mAhの「世界最薄のシリコン負極材大容量」としている。カメラは50MPで1/1.56″という10段階での可変絞りが可能(F1.4~F4.0)であり、後部レンズは12MPの超広角カメラ+12MPのペリスコープ型(5.5x)である。さらにアクセサリーとして、回転ホルダー保護カバー、FreeBuds 5、88W の超急速車載充電器、66W の超急速充電器がついている。ファーウェイはまた折りたためるタッチキーボードを用意し、Mate XTでデスクトップPC のような操作が可能となる。

Mate XTの注文や販売チャネルは主にファーウェイ傘下の公式通販サイト「華為商城(VMALL)」で受け付けており、発表会を終えて9月11日17:00現在の注文者数は500万人以上となっている。また「京東」や「Tmall」のファーウェイフラグシップ店でも受け付けており、「Tmall」のショップでは、今はまだ発注できないが78万人がMate XTをカートに入れている。「タオバオ」の検索件数を見ると、「ファーウェイ三つ折り」が去年比で127%も上昇している。

こうした超人気商品について、「転売屋」も絶好のチャンスと捉えている。Mate XTシリーズについて、中国最大のフリマアプリ「閑魚」によると、売値を発表した日の午後の「転売屋」によるプレ値はおおむね3万元~6.6万元前後(約59.7万円~131.3万円)となっており、この前に発表されたiPhone 16をはるかに上回っている。16GB + 1TBの一部の表示価格は19999元(約39.8万円)となっているが、問い合わせたところこれは元の値段への加算分 (23999元+19999元=47.8万円+39.8万円)であるという。一方でiPhone16シリーズについては、閑魚ではプレ値がほぼ1000元(約2万円)以内となっている。

(中国経済新聞)