2024年の春節大移動、人数は過去最高に

2024/01/18 11:30

中国交通運輸省は1月16日、今年の旧正月(春節)における交通機関の利用状況について最新の予測を発表した。2024年は移動者数が過去最高となり、特別輸送体制を敷く40日間で行楽や帰省、レジャーなどでのべ90億人という大移動となる。

中国国務院新聞弁公室が1月16日午後に開催した、2024年の春節交通輸送体制に関する記者発表会で、担当グループのサブリーダーを務める交通運輸省の李揚次官は、「中国全土で移動者の数が過去最高となる一方、内容的に変化も見られる」と述べた。鉄道や道路、飛行機、船舶といった公共交通機関の利用者数はのべ18億人で、それ以外の80%は自家用車での移動となり、車の利用者が過去最高になるという。

交通運輸省などは、特別輸送体制を敷く1月26日~3月5日の40日間について、「外出をしたいという意欲が非常に高く、貨物の輸送もかなり増える中、寒さや雨や雪、凍結など気象条件が悪くなることも多い。移動する人の数は過去最高となる。帰省客や学生、出稼ぎ者、観光客がかなり増え、北京・天津・河北省、長江デルタ地帯、広東省・マカオ・香港のグレーターベイエリアなどが特に混雑し、安全な輸送の確保という重責を担うことになる」と発表した。

また、自家用車で移動する割合が過去最高となる。交通手段の中身が大きく変化する上、連休中は乗用車の通行料金が無償化されることもあり、高速道路や一般の国道、省道、幹線道路、サービスエリアなどで渋滞が見込まれる。安全な輸送体制の確保がかなり難しくなる上、スムーズな物流を確保する上でも難しい対応を迫られる。

(中国経済新聞)