広東省、資産額2億円の富裕世帯が約40万戸

2023/12/28 08:30

中国の胡潤研究院はこのほど、富裕世帯における現金管理のニーズや傾向にスポットを当てた、74ページにわたる「胡潤百富2023中国高価値世帯現金流管理報告」を発表した。

胡潤研究院によると、中国では富裕世帯の資産総額が増え続けており、合計額は2021年の160兆元(約3190兆円)から2022年は2.5%増の164兆(約3270兆円)で、年間GDPの1.4倍に相当する。このうち投資可能な額が4割にあたる67兆元(約1336兆円)である。

資産額が1000万元(約2億円)の「富裕世帯」について、地域別では広東省がやはり最も多く30.7万戸である。2位は北京市で30.6万戸、3位は上海市で27.1万戸である。

北京社会科学院の王鵬氏によると、広東省は昔から豊かな地域で資産残高が多く、世代間で財産を引き継ぐという伝統が根付いている。また古くから外国ビジネスを開放しており、対外開放について常にトップを走っている。これに伴う富裕世帯の産業も国際性を帯びており、永続性が強く入れ替わりも頻繁で再現がしやすいという特色を持つ外向型を軸とした加工貿易やハイテク産業を抱えていることで、豊かさへのステップも加速している。

(中国経済新聞)