米経済誌『フォーチュン』は7月28日、2026年版「フォーチュン・グローバル500」を発表した。自動車・部品業界では世界35社がランクインし、中国からはBYDをはじめ10社が名を連ねた。BYDはテスラを抜いて世界の電気自動車(EV)販売台数首位となり、中国の自動車メーカーとして唯一、総合ランキングで100位以内に入った。
BYDは総合91位で前年と同順位を維持。2025年の売上高は1,118億5,300万ドルに達し、自動車・部品業界でトップとなった。2025年の新エネルギー車販売台数は460万2,000台、国内市場シェアは27.9%を記録し、海外販売も前年比145%増の105万台と大きく伸長した。海外売上比率は38.6%に達し、グローバル展開が加速している。

中国勢では、CATL(寧徳時代)の順位が前年から43位上昇し260位となったほか、奇瑞汽車(チェリー)が上場企業として初めて383位でランクインした。奇瑞は2025年、電動化やスマート化、グローバル戦略を積極的に推進し、新エネルギー車事業が大きく成長したほか、海外売上高が初めて全体の半分を超えた。
一方、BYD、上海汽車集団(SAIC)、吉利控股、CATL、奇瑞汽車を除く中国メーカー5社は前年から順位を下げた。
今回のランキングでは、BYDがテスラを抜いてEV販売世界首位となった点も大きな話題となった。テスラは2025年、創業以来初の年間売上高減少を記録し、自動車販売台数も2年連続で前年を下回った。同社は現在、自動車メーカーから「AIと物理世界を融合するテクノロジー企業」への転換を進めており、「モデルS」と「モデルX」の生産終了を決定。生産能力を人型ロボット「Optimus」に振り向けるほか、2026年にはハンドルのない自動運転タクシー「Cybercab」の投入を予定している。
世界全体では、自動車メーカーは依然として500社ランキングの中核を占めた。業界首位はドイツのフォルクスワーゲンで総合13位となり、4年連続で「世界最大の自動車メーカー」の座を維持した。14位にはトヨタ自動車が続き、このほか米国のフォード(38位)、ゼネラル・モーターズ(39位)、オランダのステランティス(43位)、ドイツのBMW(50位)、メルセデス・ベンツ・グループ(51位)、日本のホンダ(55位)、韓国の現代自動車(72位)が100位以内に入った。
収益性では、中国のランクイン企業10社の平均利益率は3.1%と、業界全体の平均1.7%を上回った。ただし、利益率17.0%と突出したCATLを除くと、中国完成車メーカー8社の平均利益率は約1.5%にとどまり、世界平均を下回った。CATLの利益率は、中国完成車メーカー平均の11倍以上となり、車載電池事業の高い収益力が際立った。
一方で、世界の大手自動車メーカーも厳しい経営環境に直面している。フォルクスワーゲンは売上高が3.4%増加したものの、利益は32.7%減少。トヨタも売上高が6.7%増えた一方で利益は18.3%減となった。GMやメルセデス・ベンツも売上・利益ともに減少し、GMは利益が55.1%減、メルセデス・ベンツは47.5%減となった。
また、『フォーチュン』によると、今年のランキングでは34社が最終赤字となった。赤字額が最も大きかったのはステランティスで252億ドル超の損失を計上。フォードも81億8,200万ドルの赤字、ホンダは28億1,300万ドルの赤字となった。テスラも売上高が2.9%減、利益が46.5%減少し、100位以内から姿を消した。
(中国経済新聞)
