今年揺れ動きを見せた中国の家電輸出が、第4四半期に入ってようやく安定成長に向かっている。中国機電輸出入商会家電支部によると、中国税関総署のデータとして、2023年11月の輸出額はクリスマス商戦や去年の低数値などが理由で、前年比13.4%増の72.4億ドルで4か月連続のプラスとなった。また1-11月は前年同期比2.8%増の804.7億ドル(約11.73兆円)で、年間でもプラスになりそうである。
国信証券のレポートでも税関総署の数字を掲載し、11月の家電輸出量は前年比24.3%増の3.3億台となっている。原材料価格や船運のコストの低下、および中国元の値下がりにより、11月の輸出平均価格は前年比10%減の21.8ドル/台(約3178円/台)であった。2024年は、小売り需要が安定化しトレンド商品が成長を維持すると見られる。