中国では11月11日の「独身の日」を前にしたセールが始まり、トップインフルエンサーが舌戦を繰り返し、批判の的にもなっている。
ここ数日は、TikTokのトップインフルエンサー「小楊哥」が随分とネットを賑わせている。10月24日にはスタジオで、同じくトップインフルエンサーである李佳琦氏が売主に対し最低価格の契約をさせたことを独占行為だと非難し、担当当局に訴える、などとまくし立てた。
「小楊哥」は、李氏が安値で売っているのは本人が値段を決めているからだとし、その値段も本人でないと出せないものと言った。さらに、有名ブランドの一部の品を他のキャスターに渡さず独り占めし、競争が出来なくなっていると公言した。高飛車とも言える発言だが、改めて李氏に消費者の不満が浴びせられている。
ただ今回の批判の前、通販大手の京東と売主との値決めに関するトラブルが李氏の「最低価格契約」に絡んでいる。李氏のスタジオの運営会社である「美ONE」は以前、「新消費日報」に対し、売主側とは「安値契約」など結んではいないと明確に応えた上、スタジオでの値段はメーカー側が決めていると強調している。 「小楊哥」は、セールが始まった10月20日からうちコスメ品と総合品目を2日ずつ、合わせて4日間ライブを実施している。データプラットフォームの「新抖」によると、「小楊哥」は每日複数回配信しており、ライブコマースによる1日平均の売上高は6500万元~1.3億元(約13.3億円~約26.5億円)となっている。
(中国経済新聞)