ソニー・ホンダモビリティ（Sony Honda Mobility）の川西泉社長が先ごろインタビューで、中国のＥＶ産業について、「成長が速い」と評価する一方で批判するような言葉を投げかけた。これに対し業界内や市民から疑問の声があがり、議論を呼んでいる。
川西社長はインタビューで、「中国のＥＶメーカーは開発のスピードに『勢いがある』が、ＩＴ利用はスマートフォンのアイコンを並べているだけで技術的な驚きはない」と述べた。この発言に業界内で関心が集まり、論議を呼んでいる。
ソニー・ホンダモビリティAFEELA
ソニーでスマートフォン事業の責任者を務めていた川西社長は、EVのIT技術について、「自動車でスマホの技術を利用し続けても新規性はない」という見解を示した。中国のEVメーカーは開発のスピードに勢いがあるものの、ＩＴ利用について本当の技術革新を果たしたかは検討すべき問題だと強調している。
この発言に対し、中国の業界内では、「急速に成長する中で確かに問題もあり、特にITの利用については本当の技術革新をしていない」とうなずく意見もある。技術の開発や革新をより重く見て競争力を高める必要がある、というのである。
その一方、一面的で過激だとの見方も出ている。「成長の速さは評価に値するもので、ＩＴ利用についても様々な革新を果たしている。前向きな点を見るべきであり、その一方で成長する中での問題や課題にも目を向けるべきだ」と見ている。
（中国経済新聞）