外国人が選んだ中国の小都市10選

2023/08/12 18:30

中国には、有名な都市や観光地以外にも、一味違った風景が見える数多くの小さな町や村が存在する。風光明媚なところ、あるいは根強い文化を抱えるこうした地域について、外国人に人気の「伝説の」小都市を紹介しよう。

1.広西チワン自治区陽朔(ようさく)県

広西チワン族自治区北東部の桂林市に位置し、桂林の市街地から65キロメートルで、独特の秀麗な風景により「陽朔の山水は桂林で一番」と呼ばれている。

2.湖南省鳳凰県

国の歴史や文化を担い、中国初の優秀観光県に選ばれたスーパー景勝地である。かつてニュージーランドの有名作家のルウィ・アレーは、中国で最も美しい小都市と称した。

3. 浙江省桐廬(とうろ)県

浙江省北西部にあり、銭塘江の中流域で富春江が斜めに横断している。浙西地区で経済水準が最も高い県である。

4. 江西省婺源(ぶげん)県

観光地である黄山市と古徽州首府の歴史や文化を誇る歙県で、南は江南地域第一の仙山である三清山や銅の産地である徳興市に接し、「本の郷」、「お茶の郷」と呼ばれる。

5. チベット自治区ギャンツェ県

チベット自治区南部にあるシガツェ市の東部に位置し、年楚河の上流域である。2006年の人口は6.7万人で、うちチベット族が98%を占め、他に漢族、回族などもいる。

6. 四川省稲城(とうじょう)県

四川省の南西のへりにあるカンゼ州の南部。チベット高原の南東部、横断山脈の東側で、カンバチベット区のカンゼチベット族自治州の管轄下にある。亜丁を中心とした稲城シャングリラ生態観光エリアで、雪山、氷河、湖、草原、滝など荘厳な風景が揃い、「シャングリラの魂」、「青い星の最後の浄土」と言われる。

7. 甘粛省敦煌市

河西走廊の西の端で、甘粛省、青海省、新疆ウイグル自治区の境目である。かつては光り輝く深遠な文化を抱えた有名な場所だった、古代中国で中央アジアやヨーロッパに通じる交通ルートのシルクロード上にあり、取引活動が盛んであった。「敦煌石窟」や「敦煌壁画」が有名であり、世界遺産の莫高窟や漢長城の果ての玉門関、陽関が存在している。

8. 新疆ウイグル自治区ブルチン県

新疆ウイグル自治区の五大自然景観に数えられ、随一の独特の風景を持つ。中国唯一の旧北区動植物分布エリアで、著名な高山や湖、荘厳な景色の氷河や河川、変化に富んだ原生林、多様な姿や色の草原、見とれるような高山や雪原、見事な造りのヤルダン地形、貴重な野生の動植物、そして悠久で純朴な文化の古跡を擁している。

9. 貴州省荔波(れいは)県

貴州省南部で黔南プイ族ミャオ族自治州の管轄下にある。世界自然遺産である荔波茂蘭国家級自然保護区には、梅の木が面積2万ムー余りにわたり植生している。

10. 陝西省旬陽(しゅんよう)県

天然の太極城で、漢江と旬河が合流している。旬河は何億年にわたる侵食や堆積で河床がSの字状に流れる姿を描き、天然の太極といった様相を醸し出している。

(中国経済新聞)