中国のIT大手、Lenovo Group(レノボ・グループ)は8月13日、2026/27年度第1四半期(2026年4~6月)の決算を発表した。売上高は前年同期比43.1%増の269億4300万ドル(約4兆円)となり、四半期として過去最高を更新した。AI関連需要の拡大を追い風に、パソコンだけでなく、AIインフラやソリューションサービスなど幅広い事業が成長した。
調整後純利益は前年同期比176%増の10億ドル(約1470億円)を初めて突破。調整後純利益率も4%と、前年同期からほぼ倍増した。

今回の売上高の伸びは、前四半期からさらに加速した。2025/26年度第4四半期の売上高は前年同期比27.1%増と、約20四半期ぶりの高い伸びを記録していたが、わずか1四半期で成長率はさらに16ポイント上昇し、43.1%に達した。
市場予想も大きく上回った。ブルームバーグの市場予想では、第1四半期の売上高は約224億1800万ドルと見込まれていたが、実績は269億4300万ドルに達し、予想を約20%上回った。市場予想の最高値とされていた240億100万ドルと比べても、12億2500万ドル上回った。
事業別では、主力のスマートデバイス事業グループ(IDG)の売上高が前年同期比27.1%増の171億600万ドル(約2兆5300億円)。インフラストラクチャー・ソリューション事業グループ(ISG)は同約2倍となる85億1000万ドル(約1兆2600億円)に拡大した。ソリューション・サービス事業グループ(SSG)も27.8%増の28億8400万ドル(約4260億円)となった。
3事業はいずれも2桁の高い成長率を記録し、同期として過去最高の売上高を更新した。地域別でも、各市場の売上高は前年同期比25~58%増と幅広い地域で成長した。
今回の決算で特徴的なのは、レノボの成長がパソコン事業だけに依存していない点だ。PC市場での優位性を維持しながら、AI向けインフラ事業が急拡大し、ソリューション・サービス事業も安定した成長を続ける「三本柱」の構造が形成されつつある。
なかでもISGは、今回の四半期からレノボの利益と成長を支える新たなエンジンとして存在感を高めている。生成AIの普及に伴い、データセンターやAIサーバーなどへの投資が拡大するなか、AIインフラ需要を取り込んだことが大幅な増収につながった。

レノボは現在の事業の進捗が続けば、2026/27年度の年間売上高が1000億ドル(約14兆7000億円)を突破する可能性があると見込んでいる。これは同社がこれまで掲げてきた「2年以内に売上高1000億ドル」の目標を前倒しで達成することを意味する。
今回の決算は、PCメーカーとして成長してきたレノボが、AIを軸にAIインフラ、デバイス、サービスを包括する総合テクノロジー企業へと事業構造を転換していることを示す結果となった。
(中国経済新聞)
