中国の貿易総額は、4か月間二桁の伸びを維持した輸出が一服したことで伸びがやや止まった。
中国税関総署の6月7日の発表によると、今年1月から5月までの貿易総額は前年比4.7%増の16.77兆元(約327.4兆円)であった。内訳は輸出が8.1%増の9.62兆元(約187.8兆円)、輸入が0.5%増の7.15兆元(約139.6兆円)で、この結果貿易黒字が2.47兆元(約48.2兆円)となり、38%拡大した。
しかし伸び率は1月~4月の合計から1.1ポイント減った。この主な理由は、これまで二桁(10.6%)増を維持してきた輸出の伸びが一桁台に下がったためである。5月単月では0.8%マイナスの1.95兆元(約38.1兆円)で、今年初めての前年割れとなった。
商務部研究院学位委員会の白明氏は、「国際環境や貿易情勢が一段と厳しくなっている」と述べた。貿易が減速した理由は、もともと去年の数字がよかったこと、また世界各地で貿易が後退していることを挙げ、「1月~4月はベトナムや台湾で輸出が二桁のマイナスを記録した。世界的に需要が落ち込んでいる模様であり、中国のプラス維持は並大抵ではない」と白氏は述べている。
(中国経済新聞)