5月12日、73歳になったチャン・イーモウ(張芸謀)監督が南カルフォルニア大学(USC)で行われた長男チャン・イーナン(張壹男)の卒業式に参加した姿が撮影された。
当日は、前アメリカ大統領のバラク・オバマ氏夫妻、ヨルダン国王夫妻も娘の卒業式のため同校を訪れていた。
南カルフォルニア大学は、カルフォルニア州ロサンゼルスに本部を置く名門私立大学。特に同大学の映画芸術学部は世界的に有名で、今までに『スター・ウォーズ』『インディ・ジョーンズ』のジョージ・ルーカス監督、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のロバート・ゼメキス監督をはじめ、多くの映画人を輩出している。
チャン・イーモウご一家(左から;次男、長男、次女、チャン・イーモウ、夫人)
南カルフォルニア大学を卒業したチャン・イーモウの長男チャン・イーナン(張壹男)は、2001年生まれの22歳。高校時代より映画製作を開始し、2019年には、監督を務めたショートムービー「在那里」で上海学生映画祭の最優秀作品賞など3つの賞を受賞。2021年にはショートムービー「不帰人」を発表、俳優のホアン・シュエン(黄軒)とレオ・ロー(羅雲熙)のW主演という豪華な顔ぶれも話題となった。また今年中国で公開された父チャン・イーモウ監督の作品「満江紅(Full River Red)」では俳優として、書記官役を熱演している。将来は父と同じ映画監督の道を進むとみられている。
チャン・イーモウと妻との間には、チャン・イーナン以外に2人の子供がおり、18歳の次男チャン・イーディン(張壹丁)もとても優秀で、アメリカの名門私立イエール大学をはじめ7校から合格通知書を受け取っている。17歳の長女のチャン・イージャオ(張壹嬌)もこれまでに誕生日を家族で祝う姿などが報道されている。
この3人以外にも、チャン・イーモウは前妻との間に一人娘のチャン・モー(張未)がいる。現在40歳のチャン・モーは、アメリカの名門私立コロンビア大学の建築学科を卒業後、ニューヨーク大学大学院の映画科に進学、その後父と同じ映画監督となった。2016年には初監督作品『28歳未成年(immaturity of twenty-eight)』を発表、中国のトップ女優ニー・ニー(倪妮)が主演したが大ヒットとはならなかった。しかし、2022年に公開された映画『狙撃手』では、父チャン・イーモウと共同で監督を務め、興行収入は6億元(約117億8400万円)を突破する大ヒットを記録した。
チャン・イーモウという偉大な父の影響を受け、子供たちも映画監督としてのキャリアをスタートさせている。今後、彼らが中国の映画界を牽引する存在になっていくのか今から楽しみだ。
(中国経済新聞)