5月16日から20日にかけて、浙江省寧波市で第3回中国-中東欧国家博覧会・国際消費品博覧会が開催される。
5月5日に行われた中国国務院新聞弁公室の記者発表会で、商務省の李飛次官補はこれについて、「中東欧各国との協力は中・欧連携の重要な構成部分だ」と述べ、以下のように説明した。
まず貿易が成長しており、2012年以降の中国と中東欧との貿易は年平均8.1%の割合で増加し、中東欧から中国への輸入は同じく9.2%の割合で増えている。今年第一四半期の貿易額は1.6%増の333億ドル(約4.5兆円)であり、順調な滑り出しであった。
次に投資が活発化しており、中国と中東欧各国との投資規模はこれまでに200億ドル(約2.7兆円)近くに達している。今年第一四半期、中国から中東欧への全業種における直接投資は前年同期より148%も伸びており、中国企業の間で現地進出への意欲が高まっている。投資の対象は自動車部品、家電、医薬品、物流、エネルギー、鉱産物などとなっている。
さらにインフラ建設が着実に進んでいる。2022年、中東欧各国での中国企業の請負事業の契約金総額は93.6億ドル(約1.26億円)に達した。7月にはモンテネグロ南北を結ぶ高速道路の一部区間やクロアチアのペリェシャツ大橋が開通したほか、ハンガリー・セルビア間の鉄道建設も進むなど、交通、エネルギーなどインフラ事業における進展が中東欧連携事業のハイライトになっている。
そして両者の接続が緊密になっている。2022年、中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車の運行本数は前年比9%増の1.6万本に達したほか、東南アジアへの輸送ルートの開通も新たな物流ラインに加わり、ポーランド、ハンガリー、スロバキアなどが貨物列車の経由地や目的地に加わっている。
李次官補は「今回の中東欧博覧会は、中東欧との経済協力を深める重要な架け橋で絆である。共産党中央の意思決定や取り組みを徹底実行し、中東欧各国と浙江省や寧波市との意思疎通や協調を引続き深めていく」と述べている。
(中国経済新聞)