中国酒業協会が発表した最新のデータによると、黄酒業界の2022年における売上高は101億6000万元(約1959億円)で、2019年の173億3000万元(約3342億円)から41.3%減少した。関係者によると、黄酒業界は未だ地域市場や認知度の低さという苦境から抜け出せていない。
先月末に開催された中国酒業協会の内部会議において同協会会長の宋書玉氏は、2022年の中国国内における黄酒の売上高は前年比20.1%減の101億6000万元(約1959億円)、累積利益は前年同期比24.5%減の12億7000万元(約245億円)であったと明らかにした。また一定規模以上の黄酒企業は90社で、前年より8社減少した。
一方、新型コロナウイルス以前の2019年、黄酒業界の総売上高は前年比2.7%増の173億3000万元(約3342億円)で、一定規模以上の企業は110社あった。
宋書玉氏の見解によると、黄酒の地域消費は黄酒の発展を阻害している。また、黄酒全体の価格が低く、商品価値が価格に見合っておらず、黄酒業界は未だ低価格競争から完全に脱却できていない。
関係者によると、黄酒業界の発展に影響を与える最大の要因は認知度の低さにあり、特に若い消費者は黄酒に対する知識がなく、料理酒と区別することも困難な状態だ。浙江省の黄酒企業責任者は、黄酒の顧客層は高齢者が多く消費量が限られている。そのため、改革をしなければ市場はさらに縮小すると明らかにした。
(中国経済新聞)