中国のEVメーカー・小鵬汽車(Xiaopeng)は1月30日、長城汽車の元総裁である王鳳英(Wang Fengying)氏を総裁として迎え入れ、会長兼CEOの何小鵬(He Xiaopeng)氏のもとで製品計画やラインナップ、営業体系を担当すると発表した。
資料によると、王氏は1991年に長城汽車に入社して2002年11月に総経理となり、現場の営業から「ナンバー2」にまで上り詰めたが、2022年に副会長および総経理を辞任している。
小鵬汽車は2022年末に創業メンバーの1人である夏珩(Xia Heng)総裁が執行役員を辞任し、副総裁で広報部門の総経理であった李鵬程(Li Pengcheng)氏が同じくEVメーカーの阿維塔(AVATR)に移籍したことが最近分かった。その一方で、今回の王氏のほか、1月上旬に吉利グループの元幹部の易寒氏が入社したことも確認されている。
コンサルティング会社「オリバー・ワイマン」のパートナー役員である張君毅(Zhang Junyi)氏は以前に、「小鵬汽車はソフトウェアや自動運転については強いが、営業の対応やチャネルの向上については確かに改善が必要と思われる。王氏のような腕利き営業の加入で営業面の問題の処理が進むほか、資本市場にいい影響がもたらされる」と述べている。
また一方、新興自動車メーカーの創業者はこのところ、社内のスピーチやメールで運営効率の引き上げが必要と訴えている。既存メーカーの幹部が加入することで、さらなる「コストダウン・効率アップ」が進むものとも見られている。
(中国経済新聞)