レノボ百応は9日、生活関連サービス大手の美団(メイトゥアン)と提携し、AI基盤「OpenClaw」の独占遠隔導入支援サービスを開始したと発表した。専門の技術者が利用者に代わって操作を行い、作業工程も可視化する仕組みを採用することで、外出することなく簡単な操作だけで設定を完了できる。AI活用に伴う技術的なハードルを大幅に引き下げるのが狙いだ。
今回の提携は、両社がITサービス分野で培ってきた強みを持ち寄ることで実現した。レノボ百応は長年の技術蓄積と専門技術者チーム、標準化されたサービス体制を生かし、技術面での支援を担う。一方、美団は全国規模の利用者基盤と広範なサービス網を活用し、質の高いAI導入支援をより多くの利用者へ届ける役割を果たす。

新サービスは、AI導入時に多くの利用者が直面する「設定が難しい」という課題の解消を目的とする。利用者は美団のアプリで指定のキーワードを検索するだけで専用ページに進むことができ、申し込み後はレノボ百応の認定技術者が遠隔で全工程を代行する。専門知識がなくてもOpenClawを導入できる、手軽さを重視した仕組みとなっている。
このサービスはすでに中国全土に対応しており、地域を問わず統一基準による高品質な導入支援を受けられる。今後は提供体制をさらに強化するとともに、サービス手順の最適化を進め、複数端末への一括導入や利用者ごとの要望に応じた個別設定など、より高度な機能も順次提供する予定だ。
またレノボ百応は、OpenClawに標準対応したAI専用端末「Lenovo Baiying NUC」も同時に発表した。ソフトウェア(OpenClaw)、ハードウェア(NUC端末)、サービス(百応インテリジェントエージェント)を組み合わせた一体型設計により、従来は計算処理のための機器としての役割にとどまりがちだった端末の機能を拡張。導入後すぐにAI機能を活用でき、継続的な機能向上にも対応する。
同端末はOpenClawに標準対応するほか、Windows環境で最短3分の簡単な初期設定を実現。OpenClawの長期記憶機能により、利用者の業務手順や操作の傾向を学習し、使うほど利便性が高まる。さらに百応のAIサービスや業務向けAI機能群を標準搭載し、主要な業務用連絡ツールとの連携も強化。複雑な分析結果を文書作成ソフトや表計算ソフト、PDF形式などで出力でき、チームでの業務効率向上を支援する。
データの安全性と個人情報保護の面では、物理的に分離された環境を構築できることが特長で、利用者の文書や設定情報、業務手順などを安全に蓄積し、専用のデジタル資産として管理できる。また、24時間体制の常時稼働機能を備え、OpenClawの長時間運用にも対応。遠隔操作時の安定性と信頼性も確保している。
(中国経済新聞)
