春節前の寒波により、中国ではダウンジャケットの売上が前年比50%増

2023/01/16 21:10

数日前、強い寒気の影響により、中国では広い範囲で雨や雪が降った。多くの地域で気温が8~12℃下がり、各地の気象台は寒波警報を出し注意を呼びかけている。一方、今月22日の春節(旧正月)を前に、消費の動きにも変化が生じ、防寒グッズが人気を集めている。

中国の越境ECプラットフォーム唯品会(Vipshop)によると、ダウンジャケットは1月から前年比50%以上、アウトドア用ダウンジャケットは前年比2倍の売上を記録した。アリババグループ傘下の越境ECプラットフォーム天猫(Tmall)によると、冬物衣料の売上のうち、約半分以上をブランドのダウンジャケットが占めている。1位には中国のブランド「Bosideng(波司登、ボシデン)」、2位には「カナダグース(Canada Goose Inc.)」、3位には「ユニクロ」、5位と9位には中国のブランド「SNOW FLYING(雪中飛)」と「Yaloo(雅鹿)」がランクインした。

ダウンジャケットだけでなく、他の防寒グッズも同様に人気を集めている一方、それぞれの地域で売れている商品は異なる。

唯品会(Vipshop)によると、ここ2週間、北京では多くの人が寒さをしのぐために防寒肌着を購入しており、売上は前年比60%以上増加。上海では多くの人が電気毛布を購入し、売上は前年比30%以上増加している。成都では、レディースとメンズのダウンジャケットが売れ筋ランキングに入るなど、ダウンジャケットが人気を集めている。広州では、レディースジャケットが前年比59%増、子供用ジャンパーが前年比83%増と大きく売上を伸ばしている。

(中国経済新聞)